トランス脂肪酸はなぜ悪い?肌荒れやアレルギーの原因って本当?
今回のテーマは、トランス脂肪酸と肌荒れについて!

ときどきお客さまから、肌荒れやアトピーなどのアレルギー肌のご相談を受けることがあります。

そんな時、よく聞かれるのがトランス脂肪酸について!

「トランス脂肪酸は、肌荒れの原因になるって本当ですか?」

「食べると、アトピーとかアレルギー悪化します?」

なーんてお話です!

最近、テレビやニュースでも、過剰摂取はダメとか、けっこうとり上げられること多いですよね?

こちら、ズバリ結論から言ってしまいますと、どちらも本当!

トランス脂肪酸は、肌荒れやニキビの原因になりますし。

アトピーやアレルギーの原因になることも、最近の研究で分かっています!

「えっ、ウソ?それじゃあ、どんな食べ物や油を選べば良い?」

「トランス脂肪酸を多く含む食品と、含まない食品の見分け方は?」

「食品表示名で見分ける方法は?」

「食べちゃった時、うまく排出するにはどうする?」

今回は、そんなお話!

肌美先生肌美先生

5分ほどで簡単に読み終わると思います。
ぜひ最後までおつき合いください!


トランス脂肪酸がニキビや肌荒れの原因に!

トランス脂肪酸がニキビや肌荒れの原因に!
それではまずは、トランス脂肪酸がニキビや肌荒れの原因になっているというお話から!

2014年に、こんな研究発表がありました。

肌トラブルで皮膚科に来た患者さんに、食事について細かく問診を続けた結果。

ニキビや湿疹などの肌トラブルの大きな原因の1つが、トランス脂肪酸であることが分かったそうです。

また、菓子パンやドーナッツなどのトランス脂肪酸を減らすと、ニキビや肌荒れが改善することも分かっています。

※参考(外部リンク)
危険なトランス脂肪酸に新たな健康リスク、野放しに批判強まる 菓子パン、マーガリン…

トランス脂肪酸はアトピーなどのアレルギーの原因にも!

トランス脂肪酸はアトピーなどのアレルギーの原因にも!
また、2011年には、食品安全委員会からこんな報告が!

新開発食品評価書によれば…

トランス脂肪酸が、アトピー性皮膚炎の原因の1つであることが明らかにされています。

さらに、トランス脂肪酸が、アトピーだけでなく喘息や鼻炎などのアレルギーの原因になっていることも指摘されています。


ではでは!

こんな感じでニキビや肌荒れ、アトピーの原因になってしまうトランス脂肪酸。

いったい、どんな食品に多く含まれているのでしょうか?

※参考(外部リンク PDF)
新開発食品評価書 食品に含まれるトランス脂肪酸 – 食品安全委員会

トランス脂肪酸を多く含む食品!表示名や油で見分けよう

トランス脂肪酸を多く含む食品!表示名や油で見分けよう
トランス脂肪酸を多く含む食品は、その食品に使われている油で見分けるのがポイント!

食品表示名を見て、以下3種類の油が使われていたら要注意です。

トランス脂肪酸を多く含む油
  1. 水素添加した油(硬化油)
  2. 高温圧搾で抽出した油
  3. 溶剤抽出した油
それぞれ見ていきましょう!

水素添加した油(硬化油)

まずは、トランス脂肪酸を多く含む油と言えば、何と言っても水素添加した硬化油でしょう!

硬化油とは、本来液体である植物油に、水素添加して固体にした油のこと。

マーガリンやショートニング、ファットスプレッドなどが代表的なものですね。

水素添加することで油が変質しにくくなり、長期間の保存が可能になる!

っとこれが、トランス脂肪酸をなぜ使うのか?という理由になるのですが…

変質・変化しにくいということは、分解しにくいということ!

このため、体の中で様々な問題を起こしてしまう訳です。

今では「食べるプラスチック」なんて異名もあるほど、世界中で問題になっている油です。

高温圧搾で抽出した油

高温圧搾で抽出した油
高温圧搾は、植物からより多く油を抽出するために、種や実を砕いて加熱してから圧搾する方法。

採れる油の量は増えますが、たくさんの不純物が一緒に抽出されてしまうため、精製が必要になります!

でもじつは、この精製過程が問題なんです!

はじめの加熱よりも、さらに高温で何度も何度も油を加熱したり、添加物を加えたり…。

食品安全委員会のファクトシートでは、植物油の精製過程で、トランス脂肪酸が発生することが指摘されています。

※参考(外部リンク PDF)
食品安全委員会 ファクトシート「トランス脂肪酸」

溶剤抽出した油

溶剤抽出は、ノルマルヘキサン(ベンジンの主成分)を使って、植物から油を抽出する方法。

高温圧搾よりさらに多くの油を、短時間で抽出できます。

ベンジン的なものを、食べ物に使うのはどうなの?っていう部分もありますが…(汗)

問題なのは、刺激臭を脱臭するために念入りな精製が必要になること。

結果、植物油は何度も高温にさらされ、やっぱりトランス脂肪酸が発生します。


でもじつは、さらに問題なのは…

普通に市販されている植物油のほとんどは、この溶剤抽出か高温圧搾で抽出されているということ。

つまり、市販のほとんどの油にトランス脂肪酸が、けっこう含まれているということ!

育子ちゃん@勉強中育子ちゃん@勉強中

えっ?
それじゃあ、どうすれば良いの?


※参考(外部リンク)
トランス脂肪酸とマーガリン – 創健社

トランス脂肪酸を含まない食品は?油の製造法で見分けよう

トランス脂肪酸を含まない食品は?油の製造法で見分けよう
ではでは、トランス脂肪酸を含まない食品は?

コレは食品に使われている油の、製造方法で見分けるのがポイント!

トランス脂肪酸を含まない油の条件は、以下の3つ。

トランス脂肪酸を含まない油って?
  1. 低温圧搾で抽出した油であること
  2. 一番搾りの油であること
  3. 未精製の油であること
高温にさらされた油は、トランス化している可能性が大きいです。

ただ絞る!という昔ながらの低温圧搾で絞った油を使っている食品を、選ぶよう心がけましょう!

また、二番絞りなど、油の絞りカスから抽出した油は、ほとんど溶剤抽出です。

多少高くても、一番搾りの油や食品を選ぶようにしましょう!

そして、何度かお話しましたが、油の精製はトランス化の原因になります。

昔ながらの、未精製の油や食品をチョイスしましょう!

トランス脂肪酸を排出する方法は?

トランス脂肪酸を排出する方法は?
ではでは、トランス脂肪酸を摂りすぎて、すでにひどいニキビや肌荒れに悩まされている!

アトピーが悪化してしまった!なんて時は、どうやって排出すれば良いのでしょうか?

冒頭の2014年の研究発表で、皮膚科医の野田医師がこんな報告をしています。

ひどいニキビや皮膚の湿疹などに悩んでいる患者にはEPA製剤を投与するほか、菓子パンやドーナツやアイスクリームなど、トランス脂肪酸を多く含む食品をやめ、肉食より魚食に代えてもらうと、劇的に改善します。

つまり!

トランス脂肪酸をやめて、オメガ3脂肪酸を多く摂って、メインのおかずを肉から魚に切り替える!

こんな方法で、効果的にトランス脂肪酸が排出できる!という感じでしょうか?

トランス脂肪酸を排出する方法
  1. トランス脂肪酸をやめる
  2. オメガ3脂肪酸を多く摂る
  3. 肉類を魚に切り替える
※それでもニキビや肌荒れがヒドい時は、かかりつけの皮膚科の先生に相談することをおすすめします!

まとめ

肌美先生肌美先生

さてさて!
少し長くなったので、この辺でまとめます!


  1. トランス脂肪酸がニキビや肌荒れ、アトピーの原因になるって本当?
    ニキビや湿疹などの肌荒れ、アトピーなどの原因になるという研究結果が出ている。
  2. トランス脂肪酸を多く含む油って?
    1,マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどの水素添加した油!
    2,高温圧搾した油
    3,溶剤抽出した油
  3. トランス脂肪酸を含まない油って?
    低温圧搾・一番搾り・未精製の植物油!
  4. トランス脂肪酸を排出する方法は?
    1,トランス脂肪酸をやめる
    2,オメガ3脂肪酸を多く摂る
    3,肉類を魚に切り替える
ではでは、つぎは!

トランス脂肪酸とは逆に、お肌に良い油ってどんなの?なんてお話。

こちらも、ぜひ読んでみてください!

肌と体に良い油ランキング!美容と健康におすすめ食用油ベスト3


そしてそして!

油の他の調味料選びはどうする?なんて方は、コチラをどうぞ!


調味料と美肌の関係


動画での解説

なお、ここまでの内容を、動画でも解説しています。

知識をしっかり整理したい!なんて方は、ぜひご覧ください!



この記事を書いた人 スキンケアアドバイザー 日暮芳久(ヨシ)
スキンケアアドバイザー ヨシ
1999年バリ島に渡り、美容グッズや化粧品販売・貿易会社を設立。その後2009年、日本にて化粧品販売会社『ピュアノーブル』を設立、オーガニック化粧品ブランド『マザーウッドシリーズ』を立ち上げ現在にいたる。

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