【医師監修】メラニン生成とシミのメカニズム!
生成を抑える対策は?
このページでは、お医者さま監修のもと、メラニンの生成のメカニズムとメラノサイトの暴走についてお話します。
(→メラニン色素とは?)
メラニンがお肌に沈着してしまう理由を考えると、結局・・・
-
POINT!
- 不要になったメラニンの排出に問題がある
- 不要なのに、メラニンの生成が続いている
という2つの理由に絞られて来ると思います。
肌の細胞は、体の部位による違いや個人差はあるものの約28-56日で、新しい物に変わってターンオーバーして行きます。
という事は、年齢にもよりますが、仮にお肌にシミがあったとしても、数十日で無くなるのが普通の状態ですよね?
それなのに、いつまで経っても消えないという事は・・・
-
POINT!
- メラニンの排出が出来ない
- メラニンの生成が止まらない
のどちらかの理由になるという訳です。
このページでは、メラニンの生成にスポットを当てて、簡単にお話ししたいと思います!
そもそもメラニンとは何?役割とか簡単に教えて!
ではでは、まずは!
メラニンとはいったい何?なんてことについて、少しだけ簡単に!
メラニンとは日焼けなどの刺激から、肌を守る色素のこと。
肌に紫外線などの刺激があると、発色してサングラスのように肌を守ってくれます。
本来は、肌を守る大切な役割を果たしてくれているのですが…
シミや色素沈着の元にもなるので、悩ましいところでもありますよね?
-
CHECK!
- メラニンとシミの関係!メラニンの働きや役割と紫外線
メラニン生成のメカニズム!過程は?かかる時間は?
ではではつぎに、メラニン生成のメカニズムや過程について!
紫外線や強い刺激が加えられると、チロシンというアミノ酸が酸化して黒くなります。
これが最終的に、私たちの知るいわゆるメラニン色素に変わります。
メラニン生成にかかる時間は、約12時間~24時間くらい!
肌に刺激があると、数分で生成が始まりまって約72時間で肌に定着します。
通常、肌への刺激が取り除かれれば、メラニンの生成も止まるはずなのですが…
なかには、そのままメラニンが量産され続けてしまうケースがあります。
一般的には、メラノサイトの暴走なんて言われますが、じつはこれがシミの原因になっているんです。
つまり、シミが消えない原因は、そこににシミが沈着してるからではなく、メラニンずっと作られ続けているから!
そんなケースもあるってことなんですね。
ではでは、このメラノサイトの暴走という現象、なぜ起こってしまうのでしょうか?
メラノサイトが暴走する理由とは?
紫外線などで、お肌がメラニンを量産した後に、さらなるダメージがお肌を襲った時が問題なんです。
肌は、度重なるダメージにトラウマ状態となってしまいます。
そして、今度は皮膚を厚くして、肌をダメージから守ろうとしはじめます。
皮膚を厚くするために、肌の中では急激な細胞分裂が始まります。
ところが、大量のメラニンを抱えている細胞は、分裂能力が落ちています。
そこで、代わりの細胞を分裂させて、急速に皮膚を厚くする訳です。
この代わりの細胞が、じつは大問題!
この時、分裂した細胞が、じつは「メラニンを作れ!と命令する細胞」のケースがあるんです。
つまり、皮膚を厚くするのは良いのですが、肌の中でメラニンを作れ!と命令する細胞が大増殖してしまいます。
紫外線などの強烈なダメージ
↓
お肌がメラニン色素を量産
↓
メラニン色素を大量に抱えた細胞の分裂能力が低下
↓
お肌にさらなるダメージ
↓
皮膚を厚くしようと、急速な細胞分裂
↓
メラニンを作れ!と命令する細胞が増殖
↓
メラニン増産の命令がボリュームアップ
↓
さらに、メラニンが大量生産
っと、こんな感じでメラノサイトの暴走状態が起きてしまう訳です。
こうなってしまうと、もはや紫外線を浴びなくても、肌はメラニンを作り続けてしまいます。
メラニン生成を抑える対策は?
ではでは、メラニンの生成を抑えて暴走を防ぐには、具体的にどうしたら良いのでしょうか?
「肌への度重なるダメージ」や「お肌のトラウマ」を防いであげれば良いわけですよね?
つまり、対策は下記2点になる訳です!
1,お肌への強いダメージに繋がる紫外線を大量に浴びない事。
まずは、当然ながらお肌のダメージを防いであげれば良い訳ですよね?
特に紫外線は、メラニン生成に繋がるだけではなく、メラノサイトの暴走につながる強いダメージをお肌に与えてしまいます。
日傘や帽子、日焼け止めなど、しっかりとUVケアをしてあげる事が大切です。
2,紫外線を浴びてしまったら、念入りにケアしてあげる!
それでも、紫外線をたくさん浴びて日焼けしてしまったら、少なくとも1週間ぐらいは、お肌をいたわりながら念入りに保湿ケアしてあげてください。
そうする事で、乾燥などのさらなるダメージとお肌のトラウマを防ぎながら、お肌がメラニンを排出しやすい環境を整える事が出来ます。
なお!
しみの原因や対策を、もっと詳しく知りたいなんて時はコチラ!
監修:大塚真紀(医師・医学博士)
東京大学大学院医学系研究科卒。
内科、腎臓、透析の専門医。
現在は育児の傍ら、医師という職業を生かし、医療系記事の執筆・監修、最新医学論文の翻訳、医療コラムの作成に従事。
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