角質層を上手に育てるケア方法!角質とは?役割や働きは?

角質層を上手に育てるケア方法!
角質とは?役割や働きは?

ラップのように薄い角質層には、すごい機能がギッシリ! 今回のテーマは、角質層を上手に育てるケア方法について!

上手に育てるために…

角質層とは一体どんなもの?

角質の構造とか役割や働きは?

なんてお話にもふれていきます!

肌の表面は、角質層という丈夫なタンパク質の層で覆われています。

厚さは、わずか20ミクロン(0.02mm)で、ラップなみに薄っぺら!

でも、その中に、肌のハリや潤いを守る保湿機能、異物や雑菌の侵入を防ぐ保護機能などがギッシリ詰まっています。

そんな角質層の役割や働きを知って、上手に育て肌のバリア機能をアップちゃいましょう!

角質層を上手に育てるケア方法



ではではさっそく、角質層を上手に育てるケア方法について!

角質層が適度な厚さを持つように育て、バリア機能をアップするためにはどうしたら良いのでしょうか?

    POINT!
  1. 洗い過ぎない・いじり過ぎない
  2. しっかり保湿する

この2つが基本になります!

それぞれ見て行きましょう!

洗い過ぎない・いじり過ぎない

まずは角質が剥がれてしまう原因としては、刺激があります。

肌への刺激を抑え、角質層を大切に育てるためには、『洗い過ぎない』『いじり過ぎない』が原則です!

具体的には…

    角質層の育て方
  1. 洗浄力・脱脂力の強い、合成洗剤や洗顔料は使わない
  2. 洗い過ぎや強く擦るような洗顔方法を改める
  3. 刺激の強い化粧品や肌に合わないコスメは使わない
  4. スクラブやピーリング、顔そりなどは控える

角質を剥がしたり傷める行為はNGです!

しっかり保湿する

そして、角質層を育てるためには、しっかり保湿することが大切です!

角質細胞は水分を含むと強くしなやかになり、乾燥すると脆くボロボロになり剥がれやすくなります。

角質を保湿して、水分を守ってあげる事が角質層を育てるうえで大切!ってことですね。

具体的な保湿方法としては…

    角質を育てる保湿方法
  1. 洗顔や入浴が終わったら、出来るだけ早くスキンケア
  2. 化粧水→美容液or美容オイルと肌に入れたら、素早くクリームでフタ

洗顔後すぐに!
しっかり保湿ケア
っと、とにかく手早く済ませ、肌の水分蒸発を防ぎ、水分を肌に閉じ込めるのがコツ!

この辺の詳細については、下記をご参照ください!

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そもそも角質層とは?どんな構造?

肌美先生
肌美先生
スペシャリスト

つぎに、角質層をより上手に育てるために!
角質層とは?どんな構造なの?なんてお話について。

角質層は、ザックリ分けると、角質細胞・細胞間脂質・水の3つで出来ています。

CHECK!
角質層 , 角質細胞 , 細胞間脂質

角化とターンオーバーの図解

角質細胞は、表皮の一番奥の基底層で生まれます。

さらに有棘層(ゆうきょくそう)→顆粒層(かりゅうそう)と成熟しながら、徐々に肌の表面に押し上げられて行きます。

そして、肌の表面まで来ると、細胞核や栄養素を全部吐き出し、細胞としては死んでしまい、代わりにケラチンというタンパク質で満たされます。

この時、吐き出された栄養素が細胞間脂質になり!

そして、死んだ細胞の層が、角質層になる訳です!


丈夫なケラチンを使って、肌の盾になるという感じでしょうか?

こんな感じで、角質層が出来るまでの過程は「角化」なんて呼ばれます。

そして、角質は、この後14日ほどで垢になって剥がれ落ちて行きます・。

この基底層で生まれたてから剥がれ落ちるまでの過程は、ターンオーバーなんて呼ばれています。

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角質層の役割や働きは?

知美さん
知美さん
アシスタント

それでは、つぎに角質層の役割や働きについて!
大きく分けると、て2つの役割があります!

    角質層の役割や働き
  1. 保湿機能
  2. バリア機能

それぞれ見ていきましょう!

保湿機能

角質層の役割の1つ目が、保湿機能!

角質細胞に満たされたケラチンは、水を含むと柔らかくなり弾力が増す性質があります。

この性質によって、肌が、みずみずしさとハリと弾力をキープしてくれる訳ですね。

でも、逆に、乾くとカサカサになり、剥がれ落ちてしまいます。

そこで、肌はこの水分を守り保湿するために、何重もの仕組みを張り巡らせています。

角質の保湿機能

まず、角質細胞内の、NMFという天然保湿因子が、水分と結合し蒸発しにくい結合水を作りながら、細胞内に大量の水分を抱え込みます。

そして、角質細胞の外側では、細胞間脂質が水分の膜を張って、角質細胞からの水分の流出を防いでいます。

さらに、肌の最表面では、皮膚常在菌が皮脂・汗・垢などを使って、皮脂膜や保湿成分グリセリンの保護膜で肌を覆ってくれています。

※参考 論文(外部リンク)
角層水分保持機能における角質細胞間脂質の役割

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バリア機能

保湿機能の他に、角質層の重要な役割は、もう1つは何と言ってもバリア機能でしょうか?

体の最表面である肌は、刺激や衝撃、異物や雑菌、熱や紫外線など、常に様々な危険に晒されています。

少しでも侵入を許せば、すぐにトラブルに繋がってしまう物ばかりですよね?

そこで、肌は鉄壁の防御網を築き上げます!

角質の保護機能について

まずは、肌の盾として、角質細胞をレンガのようにキレイに並べます。

そして、その隙間を細胞間脂質が水分を抱き込みながら埋めて行くのですが…

その時の配置をよく見ると、水分の層→油分の層→水分の層→油分の層と交互になっている訳です。

ラメラ構造と呼ばれるこの配置、じつに絶妙なんです!

ラメラ構造

一番外側の角質細胞では、刺激や衝撃を和らげます。

そして、交互に配置された水分の層や油分の層が、緩衝材として働きます。

さらに、水分の層で油性の異物や雑菌を弾き、油分の層で水性の物を弾いて侵入を防ぎます。


こうして20層にも及ぶ角質細胞と、何十層にも渡る水分と油分の層で、紫外線や熱からも肌を守る働きがある訳です。

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角質層と敏感肌!角層をケアし整えることの大切さ

ここまで見てくると、いかに角質層が肌にとって、重要な役割を果たしているかが分かりますよね?

しかも、そんな重要な機能や役割が、ラップなみの薄~い角質層に詰まっている訳です。

ですから、ほんの少しでも角質が剥がれて薄くなれば、保湿機能や保護機能に大きな支障を来してしまいますよね?

そして、実際に角質が剥がれ、薄くなったり未熟化し、肌を保湿&保護するバリア機能が弱くなった状態が、敏感肌という訳です。

角質が剥がれた状態が敏感肌!

しっかり角層をケアして、つねに整えておくことがすごく大切ですよね?

当店で、角質を剥がすような行為に、しつこく注意を促す理由はこの辺にあります!

さてさて!

こんな感じで、角質層の育て方について分かったところで…。

つぎは!
肌のバリア機能全体を見ていきましょうー。

チェック

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動画での解説

なお、ここまでの内容を、分かりやすく整理した動画もご用意しています。

もっと詳しく知りたい!なんて方は、ぜひご覧ください!

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ヨシ

この記事の監修:日暮芳久(ヨシ)
スキンケアアドバイザー
1999年バリ島に渡り、美容グッズや化粧品販売・貿易会社を設立。その後2009年、日本にて化粧品販売会社『ピュアノーブル』を設立、オーガニック化粧品ブランド『マザーウッドシリーズ』を立ち上げ現在にいたる。


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