夏は保湿いらない?
夏のスキンケアのべたつき対策のポイント
夏は保湿いらない?保湿クリームいらない?
ではではまずは、夏は保湿いらないの?なんてお話から!
「夏の顔はベタベタしがちなので、保湿いらないでしょ?」
「保湿クリームはいらないかも?」
なんて方も多いかと思いますが…
湿度が60〜70%を超える真夏でも、エアコンの効いた室内の湿度は40〜50%!
コレって、ほぼ真冬並みの湿度ですよね?
屋外から室内に移動すると、大量の汗でビッショリ濡れた肌で、真冬並みの乾燥に突入する訳です。
その結果、肌表面の水分が、肌の内側の水分まで一緒に連れて蒸発してしまい、肌はどんどん乾燥してしまいます!
さらに!
エアコンの通気口からは、たいてい強い風が出ていますよね?
この風が、さらに強力に肌の水分を奪って行きます。
簡単にまとめると、こんな感じでしょうか?
- 汗で濡れた肌から、真冬並みの湿度の乾いた風が肌の水分を奪って行く!
- 結果、肌表面は汗でベタついたまま、肌の内側の水分が蒸発く
こんな状態を続けると、肌はだんだんインナードライに陥ってしまいます。
(→インナードライ)
インナードライを予防する一番簡単な方法は、夏でもオイルや油性のクリームを使用して、しっかり乾燥対策をしてあげる事!
「えっ?夏に油性のクリーム?」
なんて方も多いかもしれませんが…
どんな季節でも乾燥対策には、油性の保湿クリームはわりとベストな方法です!
夏のスキンケアがべたつく!保湿クリームのべたつき対策
こんな風にお話すると…
「肌の乾燥を防ぐには、保湿クリームが必要っていうのは分かります!」
「でも、夏に塗ると、ベタベタした感じが気になって…」
なーんて方も、けっこういらっしゃると思うんです。
そんな時は、ホホバオイルベースの美容オイルがおすすめかも?
ベタつきが気にならずに、肌の乾燥を防ぐフタの役割をしてくれます!
夏の肌悩みやスキンケアのポイント!べたつく汗対策
ではではつぎに、夏のスキンケアのポイントについて!
一番のポイントは、なんと言ってもべたつく汗対策です。
「えっ、汗? どういう事?」なーんて声も聞こえて来そうですが…
良く良く話を聞いてみると「なるほど!」なんて思って頂けるかと思います。
夏の汗が肌トラブルにつながるのには、大きく分けてこんな原因があります。
それは・・・
-
POINT!
- 汗でふやけて角質が剥がれやすくなる
- 汗のべたつきで洗顔や顔を拭く回数が増える
…の2つです。
それぞれについて、見て行きましょう!
汗でふやけて角質が剥がれやすくなる
肌は大量の水分を含むと、ふやけてしまいます。
お風呂に入った後などに、指先や足などを見てみると良く分かりますよね?
この時の角質は、白く浮き上がり、触ってみるとフニャフニャで、とても脆くなっています。
夏の角質も、じつはこの風呂上がりの肌のように、大量の汗を吸い込んでふやけ、脆く剥がれやすくなっています。
この状態で、肌をタオルで拭いたり強く擦ったりすると、簡単に角質が剥がれてしまいますので、注意が必要です!
汗のべたつきで洗顔や顔を拭く回数が増える
大量の汗はまた、角質をふやけさせてしまうだけではなく、肌の表面をべたつかせてしまいます。
汗でべたついてしまった肌って、とっても気持ち悪いですよね?
こんな時に反射的にとってしまう行動って、タオルでゴシゴシ!洗顔でバシャバシャ!
そして、大量の汗でふやけてしまった角質を、タオルや洗顔料でゴシゴシ擦ってしまう事に…
結果、剥がれやすくなった角質が見事に剥がれてしまう訳です!
そして、角質が剥がれてしまった部分に汗が触れると、かゆみが出たり、乾けばカサついてしまったりするんですよー。
-
CHECK!
- 夏から秋に肌がかゆいのはなぜ?かゆみの原因と対策
ポイントは!
角質がふやけないように、汗はこまめに拭き取ること。
そして、汗を拭く時には、キメの細かいタオルなどで擦らずにおさえて吸い取るように拭き取ること。
夏の紫外線対策
出典:国立環境研究所 有害紫外線モニタリングネットワーク事務局
紫外線は、春先の4月あたりから急激に増えはじめ、7月になると1年で最も多くなります。
この7月の紫外線量!
UV-Aは12月の3倍程度、UV-Bにいたっては、6倍に達する事もあるんですよー。
紫外線対策は、1年中怠ってはいけない!なんて言われますが、やっぱり、夏の紫外線ケアには特に気を付けなければいけませんよね?
- 日焼け止めやUVファンデーションなどを使用する
- 日傘やつばの広い帽子を使う
- 長袖や長手袋を着用する
などあらゆる方法で、なるべく陽射しを遮断したいところです!
さらに!
そんな一般的な紫外線対策の他に、ここでは、特に注意すべき2つのポイントをお話したいと思います。
夏の紫外線対策で、特に気をつけるべき2つのポイント!
それは・・・
-
POINT!
- 手抜き
- 油断
…の2点です。
「あれ?」なんて拍子抜けされている方も多いかと思いますが、コレって、かなり大切なポイントなんですよー。
手抜きについて
まずは、紫外線対策の手抜きについて!
これは、日焼け止めの選び方にも関連するのですが、紫外線対策を実際に何年も実践してみると、上手に紫外線を避けるためには、強力な日焼け止めを使うよりも、日焼け止めをこまめに塗り直す事が大切な事に気づくと思うんです。
「あれ?日焼け止め塗ったはずなのに、この辺だけひどく焼けてる?」
なんて経験した事ありませんか?
実はコレ、日焼け止めに塗りムラがあったり、汗や皮脂で日焼け止めが流れ落ちたりしてしまったのが原因です。
そして、紫外線対策で一番ハマりやすいのが、この日焼け止めの塗りムラと流れ落ちなんです!
特に、夏は汗や皮脂で日焼け止めが流れやすくなっていますので、汗や皮脂に気づいたら、すぐに塗り直す!
夏の紫外線対策には、そんな強い心構えが必要です!
日に何度も日焼け止めやファンデーションを塗り直すのは、確かに大変な作業!
つい手抜きをしたくなってしまう気持ちも分かるのですが、『その手抜きが落とし穴!』と戒めながら紫外線対策をしてください。
油断について
そして、そして!
夏の紫外線対策で気をつけたいのが、油断です。
紫外線の中でも、特に気をつけなければいけないのがUV-A(紫外線A波)でしたよね?
すぐには肌に問題を起こしませんが、時間をかけて肌の奥の方で肌細胞を傷付け、しわやしみを作り出す、いわゆる光老化の原因になります。
(→UV-A , 光老化)
このUV-A、問題なのは、肌への急性反応がないため、日焼けに気づかない事!
さらに、波長が長いため、曇りや窓ガラスはもちろん、日陰や建物の中にも突き抜ける事。
それこそ、光の届くところには、どこでも降り注いでしまい、静かにゆっくりと肌細胞を傷付けて行く訳です。
木陰や庇の下、車や窓越しの席に居る時はもちろん、建物の中でも、自然光の届く場所に居る時には、常に紫外線に当たってる事を意識して、油断せず薄手の長袖の衣服を着用したり、日焼け止めを塗るよう心がけてください。
なるほど!
面倒でも、手抜きをせずに日焼け止めはこまめに塗り直す。
そして、日陰でも油断しないことが、大切なのね?
エアコンによる冷え対策
そしてさらに、夏のスキンケアで大きな問題になってくるのがエアコンです!
夏はどこに行っても、エアコンが効いてますよね?
じつは、夏の汗ばんだ肌に冷風が当たると、なかなかの勢いで肌の温度を奪って行きます。
こうして肌が冷やされると、血流や代謝が悪くなり、いわゆる「夏のくすみ肌」と呼ばれる状態になります。
そして、老廃物の排出にも問題が出て、結果、ターンオーバーのリズムの崩れにも繋がってしまいます。
(→ターンオーバー)
さらに、肌の冷えが体の冷えにまで繋がると、話はもう美容だけの問題ではなくなってしまいますよね?
そんな状態を防ぐには…
- エアコンが強い時は1枚羽織る
- ショールやひざ掛けなどで、肩やデコルテ、ヒザや脚の冷えを防ぐ
- 夏でも入浴時にゆっくりバスタブに浸かって体を温める
夏枯れ肌予防のためにも、夏こそ体を温める!といった姿勢が必要ですね。
さてさて!
こんな感じで、夏のスキンケアで気をつけるポイントについてお話しました!
ではでは、つぎは!
夏に肌荒れしちゃったらどうする?なーんてお話。
動画での解説
この記事の監修:日暮芳久(ヨシ)
スキンケアアドバイザー
1999年バリ島に渡り、美容グッズや化粧品販売・貿易会社を設立。その後2009年、日本にて化粧品販売会社『ピュアノーブル』を設立、オーガニック化粧品ブランド『マザーウッドシリーズ』を立ち上げ現在にいたる。
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